本物に触れる
ここ最近暇な時期に歴史を少しかじり
今の日本がどうここまで歩んできたのか知った。陰鬱だ。
そして過去の芸術にも興味を少し抱き明治、大正、昭和の小説を読んだ。
今まで昔の文豪の書籍は読んだことがなかった。
時代背景も想像しにくいし文章も読みにくいからずっと避けていたんだけど。
ここら辺の有名どころを読んでそして見事に
太宰にハマってしまった。
人間失格と斜陽で心をつかまれた。
あまりに繊細な感受性とデカダン生活
酒、女、薬。どこかロックンローラーにも精通する精神。
それだからこそ身を削って書く言葉に胸を打つ。リアリズムが満ちている。
太宰が書く物語には中央線がよく書かれている。
これも興味惹かれる一つの要素となった。
人間は弱く、そしてダサい。
そんな己をさらけ出す。そんなんが共感を生み憧れにつながっていく。
完璧なモノに興味は惹かれない。そんなんと比べたら己がみじめになるだけだ。
ただただ人間らしく自分が好きなものは好きと言えるように生きていきたい。
自分の信じたモノと寄り添い合い。